最近の初心者を斬るっ!


 最初に断って置くが、「昔」の初心者というのは、インターネットという物があまり世間一般に知られていない時代で、まだメーカーがPCにモデムなどをほとんどつけていなかった時代のことを指す。それ以前の場合は、「最近の」初心者、または単に「初心者」と表記する。

 唐突で悪いが、最近の初心者は、非常に態度がでかい。例外の人もいるにはいるのだが、約9割はそうである。そこら中にある掲示板やチャットでも、またUG(アングラ)と呼ばれる世界の掲示板等でも同じである。初心者という以前に、まず人とつきあうという最低限のマナーだけはわきまえてもらわないと「昔の」初心者としては非常に気分が悪いし、こちらも態度や口調が荒っぽい口調になって、最終的には、俗に言う「荒れる」という状態にまで発展してしまう。

 こうなってしまったのは、最近の情報社会を真っ向から否定するわけではないが、集約すると、「インターネットやパソコンの利用人口の爆発的増加」と言うことになる。

 なぜなら、昔はPCをやっている人口なんてのはほんの一握り程度で、教えてもらおうにもなかなか知っている人がいなく、また本屋さん等にもそういう書籍は少なかった時代だったので、自ら進んであらゆる経験をしたり、いろんなことを試すことによって色々なことができることを知っていくので、そういう人たちはかなりの情報と知識がある。 だが、最近は知っている人はそこら中にいるし、本もいっぱい。あまり探すことなく有益な情報が手に入る時代となっている。あまり経験をしなくても結構覚えている。

 この「最近」と「昔」の初心者の違いは、「経験量」と、「探す根気」の違いであるといえると思う。普通の世界でもUGの世界でも共通である。「昔」の初心者だった人の場合、分からないことがあるとほとんどは自らどこかに情報がないか「探し」に出かけ、もし無くても自らの手でどうにかならないかを「模索」していく。つまり、自らの「力」で解決しようとするのである。

 だが、「最近」の初心者はこの、「自らの力で解決しようとする力」が圧倒的に不足している。しかも、中途半端に得たインターネットの知識でなぜかオンライン上で掲示板などに書き込み、人の力に頼ろうとする。周りに知っている人はたくさんいるはずなのに、である。さらにたちの悪いことに、みずから「探す」という力が不足しているため、同じ質問が、しかも非常に簡単な、あらゆる場所にのっているような情報ばかりを聞いてくるのである。これでは答える方もうんざりしてしまう。

 確かに最近はメーカーの方もいろいろやっているようだが、まだ全然足りない。初心者に対しては、専門の講習会などを設け、一番基本的な「探す」ということを身につけるよう講習するべきである。 さらに、「聞く」ということも教えるべきである。無論インターネット上ではなくそこら中にいる友人などに、である。これをやってくれれば、こちらとしても非常に助かるのである。

 追記:(正しい(上記に当てはまらない)初心者へ):気分を悪くされたらごめんなさい。


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